anti_optimized haunted processor

Germanistik, Philosophie(Aufklärung, Phänomenologie, Logik), Biologie, Musik und Kunst

思い出

Joey Jordisonが亡くなった。46歳。理由は知らない。彼は2013年にSlipknotを脱退させられた時点で神経の病気によって従来のドラム演奏ができなくなっていた。従って2009年のフルアルバムAll Hope Is GoneがSlipknotでの最後のクレジット作品になっている。

variety.com

Slipknotは既に2010年にも創設メンバーの一人Paul Greyをドラッグの過剰摂取によって失っており、そのショックから再起するのに月日を要していた。その間にJordisonも抜けてしまい、その後のサウンドはやはりそれまでと同じとはいかなかった。もちろんその後も素晴らしいアルバムを制作し続けている彼らではあるが、リズムの骨格を作り出す主要メンバー二人を欠くということは、根本的に音が変わってしまっても仕方ないだろうし、Jordisonはソングライティングも担っていたので、五枚目のアルバムが完成するまで長い時間を費やすことになったのは何ら不思議ではない。

2009年のフェスティバルでの映像ではもちろん彼が強烈なドラム演奏を披露している。

youtu.be

Slipknotと初めて出会ったのは高校生の時、実の所2009年の四枚目のアルバムだった。それまでヘヴィメタルのアルバムはいくつも聞いていたが、偶々彼らのアルバムは聞いていなかった。それが久しぶりの新譜が出るというので、同じ部活の友人が購入してきたので聞いた。とても衝撃的だった。それから子守唄のように何百回と聴いた。昔のiPod classicの再生回数ランキングは多分My Chemical RomanceLinkin ParkMuseと並んで彼らのこのアルバムが並んでいたはずだ。まあよくあるラインナップであるし、それ以外もたくさん聴いていたが、結局彼らの音楽を聴くことが多かった。

高校時代はとにかく暗黒で、薬を飲みながら引きこもっていたので時たましか授業を受けることはなく、部活にも顔を出すことはなかったのだが、色々アルバムを貸してくれた彼には感謝している。高校に行ったときは何人かの友人が必ず一緒に過ごしてくれていた。私は恵まれていた。

とはいえ如何にもこうにもずっと音楽を聴いていた。そして小説を読んだり書いたりして、それから映画を少し見たりしながら、将来どうすべきかを悩んでいたのだが、そうした時に彼らの音楽が少なからぬ力になってくれていた。特にドラムに関してはJordisonの演奏が好きだった。彼のマスクもゴシックで好きだった。だからか、残念ながら結局Slipknotの5枚目以降はあまり聞き込んでいない。

冥福を祈る。