anti_optimized haunted processor

Germanistik, Philosophie(Aufklärung, Phänomenologie, Logik), Biologie, Musik und Kunst

Entries from 2023-01-01 to 1 year

記録:Andreas Blank (2022) Christoph Besold on confederation rights and duties of esteem in diplomatic relations

Andreas Blank (2022) Christoph Besold on confederation rights and duties of esteem in diplomatic relations. In: Intellectual History Review, 32:1, 51-70. https://doi.org/10.1080/17496977.2021.2001886 Blank先生は以前Paderbornに、今はオース…

日記:2023年10月7日

今日は気分が悪くない。9月の終わり頃から次第に心身ともに落ち着きを取り戻した。長い学生生活、そして5年の非常勤生活で大学歴に体がすっかり順応しており、夏学期(春学期)と冬学期(秋学期)が始まる頃には一応帳尻を合わせたように調子が戻る。 気温も…

日記:2023年9月20日

すでに夜中には15℃ほどまで気温は低下し、日本でいえば晩秋の薫が空気を充している。星々はこれまでの季節で1番美しく見える。見上げれば二十以上の瞬きがあり、それは日本の都市部ではみることのできない星空だ。そのためにどれがどの星座であったかを即座…

記録:Aleida Assmann (1998) Der Sammler als Pedant

Aleida Assmann (1998) Der Sammler als Pedant. In: Aleida Assmann, Monika Gomille und Gabriele Rippl (Hg. ) Sammler - Bibliographie - Exzentriker. Tübingen (Gunter Narr) 1998, S. 261-274. 好古家という日本語としての表現は確かに古いのだが、17…

記録:Werner Frick (1988) Providenz und Kontingenz

しばらく移動したりで忙しくしていたため更新を止めていた。基本的には大学図書館を訪れたり、資料の整理などに追われていたというのもあるが、結局ここ数日南西部国境近くまでローカル電車を乗り継いでフライブルクまで行ってきたわけだ。その目的は一つに…

記録:Theodore Sider (2003) What's So Bad About Overdetermination? - 多重決定 (2)-

前回の続き anti-optimization.hatenadiary.jp 多重決定overdeterminationという概念は、例えば因果的多重決定という使い方がされ、分析形而上学の議論やそれを用いた心の哲学などの議論では定番テーマの一つだ。少なくとも半世紀ほど絶えず議論されてきてい…

Stachel

タバコが燃え、アッキガイから流れ出る夜、殻がさらさらと風に流れ、ぶらんこに腰掛けたお前の髪にかかる日中、枝を揃えるために太陽に晒された四肢、今は何も見えない、甲虫、六の足で梢に至って青空へ飛び去って、今は樹液が虚しくそこに夜更けを告げる時…

多重決定

主語を省略するということを理解したとしても、そこで省略されているのは本来の主語ではない。そこに置かれているのは代名詞であり、発話されなかった代名詞に過ぎない。つまり、無音ないし無文字で表現されている、行内の隙間に存在する代名詞が可能なのは…

覚書:百科全書に関して

Twitterにポストしたものをいくつか説明を加えて 「定義:百科事典とは、人間が生きる中で学ぶ必要のある全ての領域、簡単にいえば、全世界を、一貫して体系化したものである」Johann Heinrich Alsted (1588-1638)が自らの7巻からなる "Encyclopedia" (1630)…

記録:Saskia Klerk (2014) The Trouble with Opium.

最近必要があって初期近代の薬事について調べている。戦乱絶えない時代にあって外科術と鎮痛効果の薬物は重要だ。Klerkのこの論文は、17世紀前半までにライデン大学で醸成されていた実験科学の風土において伝統的なガレノス主義薬理学(pharmacology)がどの…

記録:Martin Mulsow (2022) Überreichweiten.

読んだ本や論文、もしくは読む必要がありそうな本や論文をここに記録することにした。これまで無数に読んできたのだし、これからも無数に読むのだからこの記録に始まりも終わりもない。記事一つにつき一つ。これは決める。一日にいくつも更新することもあり…