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Germanistik, Philosophie(Aufklärung, Phänomenologie, Logik), Biologie, Musik und Kunst

medicine

記録:Aleida Assmann (1998) Der Sammler als Pedant

Aleida Assmann (1998) Der Sammler als Pedant. In: Aleida Assmann, Monika Gomille und Gabriele Rippl (Hg. ) Sammler - Bibliographie - Exzentriker. Tübingen (Gunter Narr) 1998, S. 261-274. 好古家という日本語としての表現は確かに古いのだが、17…

記録:Saskia Klerk (2014) The Trouble with Opium.

最近必要があって初期近代の薬事について調べている。戦乱絶えない時代にあって外科術と鎮痛効果の薬物は重要だ。Klerkのこの論文は、17世紀前半までにライデン大学で醸成されていた実験科学の風土において伝統的なガレノス主義薬理学(pharmacology)がどの…

記録:Martin Mulsow (2022) Überreichweiten.

読んだ本や論文、もしくは読む必要がありそうな本や論文をここに記録することにした。これまで無数に読んできたのだし、これからも無数に読むのだからこの記録に始まりも終わりもない。記事一つにつき一つ。これは決める。一日にいくつも更新することもあり…

Johannes Müller、Hermann Helmholtz、Emil du Bois-Reymondに関して覚書 (1)

存在論的な「消去」と認識論的にプラグマティックな態度を取るために「省略」することの間には全く埋め難い亀裂がある。一般的に還元主義といわれる哲学的立場は原因論的な分析に基づき存在論的な消去を遂行していく。しかし19世紀末の世紀転換期に起こった…

Cuticle of the Pear

A. その世界から抜け出したいか、君はレッドピルを飲むか。だがレッドピルは、この世の虚偽を暴き、真実の姿を剥き出しにするわけではない。そのような幸福eudaimoniaは君にも私にも無縁な話だ。この現実こそが、君が生きなければならない現実だから。 どの…

ハイブリッドに対峙する:COVID-19関連論文・記事の要点(3)

前回記事までの続き anti-optimization.hatenadiary.jp anti-optimization.hatenadiary.jp 今回は動物と人間の関係から感染症に関してコメントしたジェーン・グドール氏の発言を取り上げるところから始めたい。 www.afpbb.com グドール氏は電話での質問に答…

ハイブリッドに対峙する:COVID-19関連論文・記事の要点(2)

前回記事の続き。 anti-optimization.hatenadiary.jp 次に紹介したいのは、医療人類学者磯野真穂氏への4月2日午後に行われたインタビューの記事である。この記事ではベースラインとして管理社会へ向かう懸念と、しかしそうは言えども行動制限の対象となる人…

ハイブリッドに対峙する:COVID-19関連論文・記事の要点(1)

COVID-19に関しては、様々な分野で論文や記事が書かれ続けている。医学系、疫学系の論文を読みこなすのは困難であるが、私が十分に読むことができ、関心を持てるものをここに集約し、その要点を抜粋する。これは今後論文を書くための準備であり、基本的に私…

analogy in science

どのような隠喩のもとで対象を捉えるのか、ということが科学的探究に際しても方針を与えることがある。隠喩というのは実に強力な言語上の道具であって、人間の身体運動の制御や、聴覚能力そのものにまでも影響を与える。隠喩は知覚や行為に与えられる一種の…

Mémoire du sommeil 4

12-17. March 2020 判決から一晩が明けた。とても語りつくせないほどの衝撃と悲しみを覚えた。彼の述べていることには、随分危機馴染みがあった。彼は計画的であり、一貫していたかもしれないが、死ぬほど考え抜いたわけではない。彼が凶行に及ばなければな…

music tropic 2: Osvaldo Coluccino - Parallelo

Osvaldo Coluccinoは、現代イタリアの作曲家、詩人である。 イタリアやドイツ語圏では既にかなりの評価があるようだ。ある記事によれば、イタリアの言葉は常に音楽とともに語られるべきであるが、彼の詩もまたそうであり、静寂のなかから浮かび上がる言葉は…