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今日は気分が悪くない。9月の終わり頃から次第に心身ともに落ち着きを取り戻した。長い学生生活、そして5年の非常勤生活で大学歴に体がすっかり順応しており、夏学期(春学期)と冬学期(秋学期)が始まる頃には一応帳尻を合わせたように調子が戻る。 気温も…
前回李の『AI世界秩序』について簡単なメモを作成した時に、たくさんの論点が頭をよぎっていったため、さてどこから書こうかという思いに至ったのだが、断片的であれ書こというわけで以下端書を残していく。 anti-optimization.hatenadiary.jp そうして考え…
系外より飛来している鏃型の小惑星の航跡の計算が終わり、高確率で月の軌道に入るとわかった晩、私は夢で死別した恋人と海際のコテージのベランダに立っていた。「脳はうつろいやすい熱源なのに自発活動がポアソン分布に従うなんて奇妙だ」。私たちは議論を…
Martin Waldseemüller (1470-1520)は著名なドイツの地図制作者。 Waldseemüllerの肖像(19世紀に書かれたもの) 当然フェルメールの「地理学者」(1668-1669)のイメージを借用しているだろう。 Waldseemüllerの地図 彼ののちに18世紀まで売れ続けた聖書地理学…
イマヌエル・カントの『判断力批判』を引き継いだ議論、つまり第一批判と第二批判の橋渡しの試みを全面的に展開している、ヨハン・ゴットリープ・フィヒテの『全啓示批判試論』Veruch einer Kritik aller Offenbarung 1792 は、1793年の第二版のタイトルペー…
Meeresstille 海の静けさ Tiefe Stille herrscht im Wasser,Ohne Regung ruht das Meer,Und bekümmert sieht der SchifferGlatte Fläche rings umher.Keine Luft von keiner Seite!Todesstille fürchterlich!In der ungeheuern WeiteReget keine Welle sich.…
Friedrich Hölderlin aus Sämtliche Werke und Briefe Bd.1. Wissenschaftliche Buchgesellschaft. 1988. Das Angenehme dieser Welt… Das Angenehme dieser Welt hab ich genossen, Die Jugendstunden sind, wie lang! wie lang! verflossen, April und Mai…
14. April - 16. April 消してしまうか、消えてしまうか、私の鼻先の景色。町に出れば空が覗く、空いた道が伸びる、中層の雲が落とす影に響く足音はない。 なお何かが足りない。言葉がやはり足りない。何もかもが何かを言っているのに、 時に言葉が朗々と響…
暖かな昼の明るさが公共に供されたこの彫刻に誘き寄せたのは、啓蟄を了えた渦巻く生命だけではない。本庄まな子の心根が、その表層を、そして深層を、厚みを超えて這い寄り、僅かな隙間から侵入し、最後にはこの物自体を頑健に維持する繊維となるように伸び…
Erlkönig - Johann Wolfgang von Goethe, 1782 Wer reitet so spät durch Nacht und Wind?Es ist der Vater mit seinem Kind;Er hat den Knaben wohl in dem Arm,Er fasst ihn sicher, er hält ihn warm.Mein Sohn, was birgst du so bang dein Gesicht? –Si…
使用テクスト:N.S. Trubetzkoy: Grundzüge der Phonologie. Göttingen; Vandenhoeck&Ruprecht 1977 (6. Auflage) Nikolai Sergejewitsch Trubetzkoy 1890 (Moskow) - 1938 (Wien) 民族誌と言語学を専攻した彼は、1916年サンスクリットの比較言語学的研究で…
どのような隠喩のもとで対象を捉えるのか、ということが科学的探究に際しても方針を与えることがある。隠喩というのは実に強力な言語上の道具であって、人間の身体運動の制御や、聴覚能力そのものにまでも影響を与える。隠喩は知覚や行為に与えられる一種の…
春は来るのだろうか、問いかける声は広く稜線に響いていた。けれどもCOVID-19は大きな葉を落とした広がりが残されていることを理解するようざわめいて、ぴりぴり皮膚に嫌な痕を残していく。 その身を、無意識を、晒すな、そして動かしてはならないと花冷えの…
8. March 2020 現実は、それ自体現実であったことなどない。 ⁂ 雨の日のゴルフ場の暗さ、幅の広さ、長さ、遠さ、静けさ。人々の、マスクで覆われた顔、震える膝、ねじれる腰、フォロースルーの長々とした影。ジャコメッティの作品たちが持つ、艶やかで貧しい…
6. March 2020 小春日和はもう過ぎた。冬の最中に訪れた平和というより、もはや春の到来である。当たり前だ、もう3月の初旬だ。 南中する陽射しは低くとも、車のなかで蒸されてしまうほどであった。晴れがましいほどの空は、起床してすぐの時には予想だにし…
winter morning, you have known but your own coldness inside the slavish sky, burn, burn, bastard cloud SLOBBERING DEVELOPMENTs MUST GO. oddly feeling, the flowers powered by bound are self spiral medication. bENDed dream pouring poorness S…