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Germanistik, Philosophie(Aufklärung, Phänomenologie, Logik), Biologie, Musik und Kunst

Fragment I

Alexander Pope: An Essey on Man (1732-34)

An Essay on Man: And Other Poems - Alexander Pope - Google ブックス


Barthold Heinrich Brockes: Hrn. B. H. Brockes, Lti, [...] Aus dem Englischen übersetzter Versuch vom Menschen, des Herrn Alexander Pope, Esq. nebst verschiedenen andern Uebersetzungen und einigen eigenen Gedichten. [...], Hamburg 1740.

https://digitale.bibliothek.uni-halle.de/vd18/content/titleinfo/4682733

https://books.google.co.jp/books/content?id=zyg-AAAAYAAJ&hl=ja&pg=PP9&img=1&zoom=3&sig=ACfU3U3kI4uCgBgPqSYUJQGDst8uEvR5vw&ci=261%2C457%2C501%2C638&edge=0

アレクサンダー・ポープの『人間論』は、初め1740年にバルトルト・ハインリヒ・ブロッケスによってドイツ語に自由翻訳された。その後も繰り返し無名の作家たちによって翻訳が試みられている。『人間論』は、学説詩(Lehrgedichte)として親しみやすく、それだけ一層当時の知的土壌で重要性をもった作品だったと言える。当然そこから生じてくるのは人間学(Anthropologie)の伝統である。 人間学は確かに人間を客体化し、そこにまとわりつく様々な宗教的意義をはぎ取ったかに思える。しかしその後の展開も踏まえて見れば、これが「世俗化」などではなく、むしろ先鋭化であったことは明白である。ハンス・ブルーメンベルクは『近代の正統性』で、これを神学のより新たな形に収められた終末論の一種であると指摘した。
この辺りは、現在推敲中の論文で詳述するが、一言だけ付け加えたいのは、この神学こそ、ニーチェが破壊しようとした偶像の一つであるということだ。ニーチェの嗅覚は、キリスト教の香炉が放つ蒸気に敏感に反応したようだ。抹香臭い「人間」のあり方を、彼は「自然主義」的に、ベーコンのような手際で破壊しようとした。だが、その手つきは果たして彼の時代にあって、どれほど独創的だったと言えるのだろうか。私はニーチェを評価しているつもりだが、彼がどうしてあそこまで衝撃を与えたのかを理解するには、この概念史の解明が必要だと理解している(多くはもやは見通しているので、追々論文を書いていきたい)。

もちろんフーコーが試みたのはこのことだろう。だが、彼の鮮やかな手管もまた、決して万全ではなかっただろう。それがなぜかは、私もいまだ考えている最中である。

 

ところで、このブロッケスによるドイツ語への自由翻訳というしかない翻訳が興味深い。初めの箇所だけでも、原文と訳文の差異は大きいことがわかる。恣意的ではないにしても、用語法などに恐るべき違いがあるのだ。これを詳細に検討することは、自然神学的詩人のブロッケス、そしてアングロフィルでSpectator読者であったブロッケスを理解するのに役立つことだろう。

Epistle I. Of the nature and state of man, with respect to the universe.

Awake, my St. John, leave all meaner things
To low ambition and the pride of kings.
Let us (since life can little more supply
Than just to look about us and to die)
Expatiate free o'er all this scene of man ;
A mighty maze! but not without a plan ;
A wild where weeds and flowers promiscuous shoot,
Or garden tempting with forbidden fruit.

Der erste Brief, Vonder Natur und dem Zustande des Menschen, in Ansehung auf die Welt.

Auf, Mylord, laß uns uns ermuntern und unsern Geist zusammen fassen!
Laß uns geringe Gegenwürf und Dinge, die an sich nur klein,
Hinfort allein
Dem niedren Ehrgeiz dem Stolz der Könige nur überlassen!
Laß uns (dieweil doch unser Leben sich hier viel weiter nicht erstrecket,
Als daß man, was uns auf der Welt umgiebet, eben nur entdecket,
Und denn verstirbt) aufs minste frey, des Menschen Auftritt übersehn!

  Verwunderlicher Lebyrinth! worinn doch viele Richtigkeiten!
Feld! worauf, unter vielen Diesteln vermischet, schöne Blumen stehn!
Ein Garten, wo verboth'ne Früchte zur Uebertretung oft verleiten!